セトイチ That’s Life
昨日は、冴えない一日だった。
僕は舌打ち混じりに
足もとの石ころをつま先で小突いた。
「コンカラン」と小気味よい音が響いた。
今日は、最高の一日だった。
面白い形の石ころを見つけたので、
スキップついでに蹴飛ばした。
石ころは「ポチャン」と水たまりに落ちた。
明日は、どんな日になるだろう。
僕は拾い上げた石ころをシャツで拭い、
ポケットに仕舞った。
石ころ一個分、心が軽くなった気がした。
香りと味が手を取り合って深みを増す酒。
香りと味のつながりがよく、互いに離れずに酒の中にぐっと入り込む。そんな、たっぷりとした一体感と
密度感を楽しむことができます。空へ空へと高度が上がるというより、海原に進むほどに深度が増すといった
育ち方をする酒です。慌てて空けずに、日を置くことで訪れる成長を楽しむのも一興です。
希少な酒米「愛山」を使って限定醸造。
『いざ』のAnother Edition として生まれた酒。扱い難いと言われる愛山ですが、水の使い方が
うまくはまると素直な酒になるようです。協会1801 酵母の過度な程の華々しさの中に、協会14 号酵母が
骨格となる芯を通すことで好バランスに仕上がりました。端正さが際立つ『いざ』よりも少しやんちゃで、
含んだ途端、駆けるように舌いっぱいに広がるのが印象的です。
ゆっくりとした晩酌の相棒に。
ゆるゆると転がすと口の中でほどけてくる良さがあります。また、華やかなのに食事にも合わせやすいので、
明日への活力となるような、ゆっくりとした晩酌にお選びいただくと良い相棒になれると思います。
当店の愛山の酒はどれも、生ハムやチーズとよくマッチするのでお試しください。
セトイチ That’s Life
希少な酒米「愛山」を使って限定醸造。
香りと味が手を取り合って深みを増す酒。
杜氏よりお客様へ
兵庫県産 愛山を使用した『いざ』アナザーバージョン。
『月が綺麗ですね』の愛山版が幸い好評でしたので、『いざ』を手懸けてみました。精白は55%で、酵母は協会1801と14号(金沢酵母)のブレンド。R3BYロットより、山田錦の『いざ』も泡有り14号に致しました。1801は、単独では華々し過ぎて飲みにくさを感じますので、110年以上前からブレンド相手に、901、10、1401、14号を色んな比率で試してきました。その中で14号は相性が最良だと思いました。泡無しの1401に比べ骨格がよりしっかりし、酒を口の中に入れた時、横のサイズ感が広々とする印象を受けます。
愛山の醸造特性として、良い酒にはなるが溶け過ぎて扱い難い米と云われています。有難い事に当店ではそういう事もなく、醪前半の水の使い方がうまくはまると、あと溶けが少なく酵母に無理がかからず、素直な酒になる様に感じます。心白が大きく発現率が高いので、白米を見ると他の米と全く表情が異なり、いかにも溶けそうで恐ろしいのですが。
出来上ったお酒は、上槽後 生酒期間はもちろん、火入後もこの米に特徴的なもりもりっとした味の出方をして参りますので、手許で育つ楽しみがあります。お試しになってみて下さい。