セトイチ かくかくしかじか
酒が旨いと肴が進み、
肴が進むと酒がまた進む。
ところが、旨すぎる酒は、
肴ではなく話を進ませるらしい。
「あのね」と口火を切ったかと思えば
話の種は四方八方へと飛び散り、
喜怒哀楽の花を咲かせる。
時が経つのも肴をつまむのも忘れて、
あれやこれやと
賑やかに語り明かす夜は楽しい。
よく醸された酒で潤った舌のことを、
「醸舌」と言うとか、言わないとか。
楽しく飲める明るい酒。
朗らかで、気安く、でも節度がある。
友人にするならこんなやつ、といった印象の酒に仕上がりました。
何も考えずに楽しく飲める“明るさ”が持ち味で、長く飲み続けられる一本です。
香り高く醸すM-310 酵母を使用。
M-310 酵母は、水戸の明利酒類(株)が開発し、全国に広まりました。
フルーティーな香気成分であるカプロン酸エチルを多く生成し、酸の生成は少ないのが特徴です。
この“明るい酒”を醸した酵母の由来に「明」の字が刻まれているのは偶然でしょうか。
仲間と語らいながら、賑々しく。
飲みやすい明るさが持ち味のこの酒は、気のおけない仲間との賑やかな席にぴったりです。
難しいことはさて置いて、舌を潤し、心をほぐす。
あれやこれやと飛び火する笑い話を肴に、時が経つのも忘れて飲み明かしたい日本酒です。
セトイチ かくかくしかじか
時も忘れて談笑に花が咲く、
何も考えずに楽しく飲める明るい酒。
杜氏よりお客様へ
雄町とM-310酵母による純米吟醸酒。
M-310は茨城の明利酒類(株)のオリジナル酵母。以前は茨城県内の蔵限定の領布だったのですが、現在は広く全国の蔵に門戸が開かれています。
『いざ』で使用した1801号と同様に、カプロン酸エチルという果実様の香に特長のある酵母なのですが、単独でも飲み易く、酒の良い香味を分かりやすく増やしていったらこうなったといった自然さが有り、是非味わって頂きたくて選びました。
発酵力は1801号と較べて弱めで神経を使います。
ちなみに名前のMは明利を表し、310は水戸をもじったゴロ合せだそうです。