セトイチ かくぴぃ

音楽というのは難しい。
例えば、グルーヴというのがある。
論争を起こしかねないので、
それが何かの言及は控える。
というより、どうも明確な定義がない。
でも、それは確かに存在する。
饒舌な音と音がリズムに乗り、
波となり飛沫となり押し寄せる。
自然と体が動き出す。
居ても立ってもいられない高揚感… 。
前言撤回。音楽は難しくない。
四の五の言わず、身を任せればいい。

華やかさと軽やかさが引き立て合う酒。

『かくかくしかじか』と『ぴぃひゃら』をブレンドしたから『かくぴぃ』。ちょっと不真面目に見えるかもしれませんが、
大真面目な自信作です。『かくかくしかじか』の華やかさと、『ぴぃひゃら』の若々しさ。
個性と個性がたがいに引き立て合うことで生まれる、思いもよらない彩りをお愉しみください。

杜氏の“予感”から生まれたブレンドの発想。

『かくかくしかじか』と『ぴぃひゃら』を混ぜたら、どうなることか。そんな杜氏の予感から、裏メニュー的にひっそりと
ご紹介していたブレンドの愉しみ。この旨さはいよいよ本物だ。そんな訳で、一本の銘柄として造ってみよう!ということに。
結果は上々。「日本酒同士を混ぜるなんて!?」と疑うあなたにこそ味わってもらいたい一本です。

ちょいと冷やして、夕涼みのおともに。

汗ばむ季節の夕涼みにぴったりな酒です。15℃くらいにちょいと冷やした“涼冷え”で飲むのが格別。
香りは軽快なれど、後口に雄町のしっかりとした旨みが残るので、濃い味わいのつまみを合わせるのが吉です。
例えば、タレの焼き鳥、豚の脂の甘さを活かしたパンチェッタ、レバーペーストなど。

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セトイチ かくぴぃ

『かくかくしかじか』と『ぴぃひゃら』をブレンド。
華やかさと軽やかさが引き立て合う酒。

杜氏よりお客様へ

ある時うまくいく予感がして、試みに『かくかくしかじか』と『ぴぃひゃら』を混ぜてみたらとても素晴らしいことになりました。裏メニュー的に、御来店下さるお客様にお伝えしたり、料理屋さんでイベントをする時に目の前で両者をデカンタに注ぎ合わせてお楽しみ頂いたりしてきました。

『かくかくしかじか』が雄町55%、M-310 酵母。『ぴぃひゃら』が山田錦60%、熊本KA4 で、米と精白を『かくかく』の方に揃えたらより良くなるのではと思い造ったのがこの度の『かくぴぃ』です。

講習会でブレンドの話題が出て、蒸留酒は良酒が全体の質を引き上げ、醸造酒は悪酒が引き下げる傾向が強いと。だから日本酒の場合、欠点のある酒を良い酒に混ぜてもあらが消えず事をこわすだけだから、調合と云う考えを捨て、仕込ごとの完成度を上げ、それぞれに適切な火入れ、貯蔵管理をしてその出来栄えを世に問いなさいと云う話を頂き感銘を受けました。

ブレンドを否定した話ではない思うのですが、良い酒同士を混ぜても、個々には感じなかった短所が顕になる事も有り、難しさがあります。1 対1 の割合いでは喧嘩しやすいと云うのは、田村杜氏の談。

若手時代に、南部の杜氏さんが、いつも7 号酵母ばかりで造っている銘柄の酒に、少し華が欲しいからと、9 号で仕込んだ酒を一部混ぜたら絶妙な感じになったのを見たのが始まりです。7 号3 仕込に9 号1 仕込くらいだったと思います。

それから色々経験し、ブレンドが成功するには2 通りあるみたいで、1 つはまさにマリアージュ。互いに出合う為に生れてきたのかと思うくらい、混ざる事で1 つの完成品になると云った趣の場合。もう1 つは素晴らしいソリストでありながらアンサンブルの名手同志が幸福な化学変化を起こす場合。出る所は出て混ざる所は混ざって、単独では思いもよらない彩りが現れる時。

『かくぴぃ』は後者。それぞれが一家を成しながら全く反発しあわない。『かく』の華やかさ丸さに『ぴぃ』が芯と軽やかさを与え、なかなかの見もの聞きものになったと思います。是非ご覧下さい。

タイプ
  • 純米吟醸酒 [生貯蔵酒]
原材料名
  • 米(国産)、米麹(国産米)
アルコール分 16度
精米歩合
  • 麹米55%(雄町)
  • 掛米55%(雄町)
使用酵母
  • M-310,KA-4(熊本酵母)
日本酒度 ±0
酸度 1.3
容量・価格
720ml 2,200円(税込)
300ml 1,100円(税込)
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