セトイチ Blowin’ in the wind

「風は大切なものを運ぶんだよ」
そう言って笑った人がいた。
いつも飄々としていて、
頑固な私をやさしくなだめたり、
私の不機嫌を受け流したり、
勇気のない私の背中を押したり。
それこそ風のような人だった。
洗濯物が乾くのを手伝ってくれる存在
程度に思っていた風と私の関係が、
それ以来ちょっと特別なものになった。
どうしてあの人を思い出したんだろう。
あの人は今ごろ、
どこを吹いているんだろう。

甘美な記憶を呼び起こす風のような酒。

甘みと酸味のバランスがよく、艶っぽい印象の味わいが魅力の酒に仕上がりました。
含んだときに口の中に広がるふくよかさが特徴的で、しっとりと静かに味わっていただくとそのプロポーションをより深く感じていただけると思います。

希少な酒米「愛山」を使って限定醸造。

『風が吹いたら』のAnother Edition として生まれた酒。仕込水の割合を少なくすることで、
米の濃度が高い状態で発酵が進む十水仕込み。
これにより愛山の地力を引き出し、持ち前の濃醇な風味を存分に味わっていただける酒に仕上がりました。
華々しさともフルーティーさとも異なる、なんとも表現し難い好ましい香りが特徴です。

ハイボールでも愉しい、ぱっと届く香味。

こちらから探さずともぱっと届く、この酒ならではの香味をご堪能ください。炭酸水で割っても
フォルムが崩れないので、ハイボールで愉しむのもおすすめです。何対何で割るかは、ぜひお好みの比率を探してみてください。
探るうちについ飲み過ぎてしまうのが玉に瑕です。

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セトイチ Blowin’ in the wind

希少な酒米「愛山」を使って十水仕込み。
甘美な記憶を呼び起こす風のような酒。

杜氏よりお客様へ

7 0%精白の愛山を6 号酵母で、仕込水を詰めた十水(とみず)仕込を致しました。結果は、米と酵母と当店の井戸水との相性が申し分なく、携わった時間が全て報われた1本になりました。

甘酸のバランスの良さ、艶っぽさ、口の中で横に大きく広がるプロポーションの独特さ。十水は米と微生物の裸の特性がその儘出る様で、とくに仕上りの甘辛は正直予測が付きません。今年だけの出来を楽しんで頂きたいと思います。

愛山は心白がでかく、又 心白発現率が山田錦や雄町より更に高いので、白米は異彩を放っています。精米歩合によって酒質がかなり異なるのも特徴的で、40%、55%、67%、70%と使い回数を重ねてもなかなか掴めなさを感じています。

只、どの精白にも共通するのは、酒にしぼれてからの好ましい育ち方です。それは火入後も続き、この米で造る大きな愉しみになっています。

タイプ
  • 特別純米酒
原材料名
  • 米麹
アルコール分 18度
精米歩合
  • 麹米70%(愛山)
  • 掛米70%(愛山)
使用酵母
  • 協会6号
日本酒度 -6
酸度 1.7
容量・価格
720ml 2,750円(税込)
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